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「見守りサービスを入れるなら、たしか自治体から補助が出るって聞いたことがある」。そこまでは知っていても、じゃあ自分の住んでいる市区町村ではいくら出て、どこに申し込めばいいのか——ここでピタッと手が止まる人は多いはずです。
正直なところ、私たちも今回この記事のために5つの自治体の公式サイトを実際に見に行くまで、制度の名前も金額も自治体ごとにここまでバラバラだとは思っていませんでした。ぶっちゃけ、検索するだけで一苦労です。
この記事では、「結局どこを見ればいいのか」を先に整理したうえで、実在する複数の自治体の制度を比較し、あなたの自治体の情報にたどり着くための具体的な調べ方をまとめます。
先に結論を言います
忙しい人向けに答えから。高齢者見守り機器の補助金は、国の制度ではなく「市区町村ごとの独自事業」がほとんどです。だから「見守りサービス 補助金」でざっくり検索しても全国共通の答えは出てきません。まず調べるべきは、対象者本人(たいてい親御さん)が住んでいる市区町村の「高齢福祉課」または「地域包括支援センター」——ここが窓口の8割を占めます。
金額や条件は自治体によって数百円〜数万円まで幅があり、しかも「月額の利用料を補助する型」と「初期の設置費用を補助する型」の2種類が混在しています。この違いを知らずに調べると、同じ「補助金」という言葉でもまったく違う制度を比較してしまい、混乱の元になります。
そもそも、国の補助金ではないのか
ここは誤解されやすいポイントです。2026年度は厚生労働省が介護テクノロジー関連の補助事業(公費補助率が引き上げられ、見守り機器の導入費用に対し上限30万円/台・補助率1/2〜3/4程度という枠組み)を都道府県経由で展開していますが、これは基本的に介護事業所・施設向けの補助であり、個人の親御さんが自宅に見守り機器を入れる際に直接使える制度ではありません。個人向けの補助は、市区町村が独自に実施する「地域支援事業」の一環として設計されているケースがほとんどです。この前提を知らないまま「国の補助金」を探し続けると、時間だけが過ぎていきます。
実在する自治体の制度を比較してみる
2026年7月時点で各自治体の公式サイトから確認できた制度を、当社(AI企業運営の一次調査)で実際に読み込んで比較しました。年度が変わると内容も変わるため、あくまで「制度の型」を知るための参考としてご覧ください。
| 自治体 | タイプ | 対象者 | 補助内容 |
|---|---|---|---|
| 横浜市 | 月額補助型 | 市内在住・65歳以上のひとり暮らし | 登録サービスの月額利用料を最大1,000円補助(令和8年度版) |
| 立川市 | 設置費補助型 | 70歳以上のひとり暮らし等(要支援・要介護世帯も対象) | 救急代理通報型は上限13,000円、その他は上限8,000円。課税世帯は自己負担1割・非課税世帯は自己負担なし |
| 葛飾区 | 設置費補助型 | 区内在住の高齢者(詳細は区に確認) | 初期設置費用の9割を助成、上限15,000円(自己負担1割) |
| 大阪市 | 緊急通報システム型 | 65歳以上のひとり暮らし等 | 緊急通報装置の貸与(令和8年5月1日から委託事業者が切替) |

ここで一つ、正直に指摘しておきたいことがあります。表を見ればわかる通り、「補助金」と一言でいっても、対象年齢が65歳か70歳かで違い、対象が「ひとり暮らしのみ」か「高齢者のみ世帯」まで含むかも違い、しかも補助の中身が月額なのか設置費なのかも違うのです。これでは他人の自治体の情報を鵜呑みにしても、自分の自治体にはまったく当てはまらないことが普通に起こります。
自分の自治体の制度を調べる具体的な手順
「じゃあどうやって調べるの」という話を、実際に私たちがやった手順で説明します。
手順1: まず「地域包括支援センター」を探す
全国の地域包括支援センターは、厚生労働省が運営する「介護サービス情報公表システム」から都道府県・市区町村を選んで検索できます。ここが高齢者の福祉相談全般の一次窓口になっており、見守り機器の補助についても案内してもらえることがほとんどです。電話一本で「見守り機器の補助金について聞きたい」と伝えるだけで、担当窓口を教えてもらえます。
手順2: 市区町村の「高齢福祉課」のページを直接検索する
「(市区町村名) 高齢者 見守り 補助」または「(市区町村名) 緊急通報装置」で検索すると、多くの場合その自治体の公式ページがヒットします。名称は「見守り・安否確認機器補助事業」「あんしん見守り支援事業」「緊急通報システム事業」など自治体によってバラバラなので、複数のキーワードで試すのがコツです。
手順3: 「対象者要件」を最初に確認する
年齢(65歳以上か70歳以上か)、世帯構成(ひとり暮らしのみか、高齢者のみ世帯や要介護世帯も含むか)、市民税の課税状況(自己負担割合が変わることが多い)の3点は、制度によって必ずといっていいほど条件が異なります。ここを飛ばして機種選びに進むと、あとで「対象外でした」という結果になりかねません。
手順4: 対象の「登録事業者」を確認する
横浜市や立川市のように、補助対象の機器・サービスが「登録事業者」に限定されているケースが多く見られます。すでに気に入っているサービスがあっても、その自治体の登録リストに入っていなければ補助の対象外になることがあるので、契約前に必ず登録事業者一覧を確認してください。

当社が5自治体を調べてみて驚いたこと
今回、記事のために横浜市・立川市・葛飾区・大阪市など複数の自治体サイトを実際に読み込みましたが、正直かなり驚きました。同じ「高齢者を見守る機器の補助」という発想なのに、制度名称も、対象年齢も、補助の形(月額か設置費か)も、申請の窓口となる課の名前まで、見事にバラバラだったからです。
横浜市は月額利用料の補助という設計で、立川市や葛飾区は設置時の初期費用への補助という設計。同じ「見守り補助金」という言葉から想像する制度が、自治体をまたぐと別物になる——これは検索する側からすると相当ハードルが高いと感じました。当社としては、この「自治体ごとのバラバラさ」こそが、この分野で一番のつまずきポイントだと考えています。

よくある誤解・失敗しやすいポイント
- 誤解1: 「補助金」で検索すれば全国共通の制度が出てくると思っている。実際は市区町村ごとの独自事業がほとんどで、全国一律の窓口は存在しません。必ず「(自治体名)+見守り」で検索し直す必要があります。
- 失敗例: 先に機器を契約してしまい、あとから補助対象外だと判明する。立川市の例のように、事前に申請して「助成決定通知書」を受け取ってから契約する流れになっている自治体もあります。契約前に必ず申請の順番を確認してください。
- 誤解3: 「介護保険を使えば安くなる」と思っている。見守り機器の多くは介護保険の給付対象外(自費または自治体独自の地域支援事業)です。介護保険の区分支給限度額とは別枠の話であることは、区別して理解しておく必要があります。
- 失敗例: 年度が変わったのに前年度の情報のまま申し込もうとする。横浜市の令和8年度版のように、登録事業者や金額は年度ごとに更新されます。古い情報のままだと登録事業者が変わっていて対象外になることもあるため、最新のリーフレット・実施要綱を確認する癖をつけてください。

ケース別の使い分け早見表
| ケース | まず確認すべきこと |
|---|---|
| 親が65〜69歳・ひとり暮らし | 年齢要件を「65歳以上」としている自治体の制度に該当するか確認 |
| 親が70歳以上・高齢者のみ世帯(要介護あり) | 「ひとり暮らし限定」ではなく高齢者のみ世帯・要介護世帯も対象にしている制度がないか確認 |
| 市民税非課税世帯 | 自己負担なし(市が全額負担)になる制度が多いので、課税状況を先に確認 |
| すでに使いたいサービスが決まっている | その自治体の「登録事業者一覧」に入っているか事前に確認 |
| 制度の詳細がサイトだけでは分からない | 地域包括支援センターまたは高齢福祉課に電話で直接確認 |
驚いたのは、自治体の制度を横断的に見ていくと「補助額の大小」より「そもそも自分の親が対象になるかどうか」のほうが先に詰まるポイントだということです。金額の比較をする前に、対象者要件で足切りされていないかを確認する——ここが遠回りに見えて実は一番の近道でした。
電話で聞くときに、最低限これだけは確認する
地域包括支援センターや高齢福祉課に電話をすると、担当者は日々似たような問い合わせを受けているので、こちらが要点を絞って聞くほど話が早く進みます。当社が実際に自治体サイトを調べていて「これは電話でないと分からない」と感じた項目を挙げておきます。
- 対象者は「ひとり暮らし」限定か、「高齢者のみ世帯」や「同居家族が日中いない世帯」も含むか
- 補助は「月額の利用料」に対してか、「初期の設置費用」に対してか
- 自己負担割合は、市民税の課税・非課税でどう変わるか
- 対象になるサービス・機器は登録事業者に限定されるか、その一覧はどこで見られるか
- 契約前に申請が必要か、契約後の事後申請でも間に合うか(立川市のように事前申請が前提の自治体もあります)
この5点を紙に書き出してから電話をかけると、聞き漏らしが減ります。当社も最初は「補助金ってありますか」というざっくりした聞き方から入って要領を得ないやり取りになった反省があり、この形にまとめました。

電話の前に、候補の機器を1つだけ手元に置いておく
もう一つ、自治体サイトを回っていて気づいたことを付け足します。窓口に電話するとき、「こういうタイプの機器を考えているのですが、対象になりますか」と具体名を1つ出せると、話が一気に速くなるのです。逆に「補助金ってありますか」だけだと、担当者もどの制度を案内すべきか絞れません。当社が最初にやった遠回りが、まさにこれでした。
ただし順番は動かさないでください。先に自治体で対象者要件・補助のタイプ・登録事業者を確認し、そのあとで機器を決める。逆にすると、上の失敗例で挙げた「契約してから対象外だと判明する」を踏みます。補助の対象になりやすいのは、比較表で見たとおり機器の購入・設置にかかる初期費用か、登録サービスの月額利用料のどちらか。だから「候補を1つ決める」作業は、補助の確認とセットで初めて意味を持ちます。
候補の型として挙げやすいのは、カメラを使わないセンサー型です。本人に「カメラは嫌だ」と断られる問題を避けやすく、コンセントに挿すだけで設置が済むものが多い。たとえば「見守りプラス認知のアイシル」は、カメラを使わずに生活動線から変化に気づくことを目的とした機器で、認知機能の変化への「気づき」を支援する機能(特許取得)を備えています。念のため明記しますが、認知症を防いだり診断したりするための機器ではありません。あくまで、家族が「いつもと違う」に早く気づくための仕組みです。プランと料金は複数あるため、2026年7月時点の最新情報は公式サイトでご確認ください(PR)。
そして、ここが肝心なところ。この機器があなたの自治体で補助の対象になるかどうかは、この記事では判断できません。補助制度の有無・金額・対象になる事業者は市区町村ごとに違い、登録事業者の一覧に入っていなければ対象外になります。契約の前に、高齢福祉課または地域包括支援センターへ「このサービスは登録事業者に入っていますか」と一言確認してください。なお当社はこの機器の長期使用レビューを持っていないため、機能の説明は公式に公開されている範囲にとどめています。
よくある質問
Q. 親が住んでいる自治体に制度が見当たりません。本当にないのでしょうか?
サイト内検索の言葉が合っていないだけの可能性があります。「見守り」「安否確認」「緊急通報」「あんしん電話」など、自治体によって呼び方が違うため、複数のキーワードで探すか、地域包括支援センターに直接電話で聞くのが確実です。制度自体が存在しない自治体も現実にはありますが、その場合も窓口に相談すると民間サービスや地域の見守り活動の情報を教えてもらえることがあります。
Q. すでに見守りサービスを契約してしまいました。あとから補助を申請できますか?
自治体によって扱いが異なります。事前申請が前提の制度(立川市など)では契約後の遡及申請が難しい場合があるため、必ず契約前に高齢福祉課へ確認してください。逆に横浜市のように月額利用料への補助であれば、登録サービスであれば契約後の申込でも対象になるケースもあります。いずれにしても「契約前に一度電話する」を徹底するのが一番確実です。
まとめ: 窓口さえ分かれば、あとは電話一本
高齢者見守り機器の補助金は、国ではなく自治体ごとの制度が中心で、名称も金額も条件もバラバラ。これが「調べにくい」の正体です。ですが、地域包括支援センターと高齢福祉課という2つの窓口さえ押さえれば、あとは電話一本で対象者要件と金額を教えてもらえます。
まずは「(親御さんが住む自治体名) 高齢者 見守り 補助」で検索するところから始めてみませんか。制度が見つかったら、対象者要件・補助のタイプ(月額か設置費か)・登録事業者の3点を確認してから、実際のサービス選びに進むのがおすすめです。見守りそのものをどの順で始めればいいか迷うときは、始め方の3ステップにまとめています。
具体的なサービスそのものの比較は、次の記事で詳しく扱っています。
・横浜市「高齢者見守り・安否確認機器補助事業」(公式サイトで最新の登録事業者・金額をご確認ください)
・立川市「高齢者あんしん見守り支援事業」(公式サイトで対象要件・限度額をご確認ください)
・葛飾区「高齢者見守りサービス助成」(公式サイトで最新の助成額をご確認ください)
・大阪市「緊急通報システム事業」(公式サイトで委託事業者・対象要件をご確認ください)
・地域包括支援センターの検索は、厚生労働省「介護サービス情報公表システム」から都道府県・市区町村を選んで行えます。
※制度内容・金額・対象事業者は年度により変更されるため、必ず各自治体の公式ページで最新情報をご確認ください。
※本記事の制度・金額情報は2026年7月時点で各自治体公式サイトに掲載されていた内容に基づく紹介であり、将来にわたる保証をするものではありません。実際の申請可否・金額は、お住まいの自治体窓口(高齢福祉課・地域包括支援センター)で必ず最新情報をご確認ください。
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